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2025年12月の投稿[1件]

🏗️ 初めての「経審」!完成工事高はなぜ【消費税抜き】が必要?


建設業者の皆様、事業のステップアップに欠かせない経営事項審査(経審)、準備はお進みでしょうか?

経審を受ける際、多くの建設業者様が戸惑うのが、完成工事高の金額です。「普段は税込で計上しているから、このままでいいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、経審で提出する完成工事高は、原則として消費税抜きの金額で計算し直す必要があります。

なぜ消費税抜きに計算し直すのか?

これは、経審が企業の「真の経営体力」と「実質的な施工能力」を評価するために行うものだからです。

1.  公平な比較のため:
    建設業許可を持つ業者の中には、課税事業者(消費税を納めている事業者)もいれば、免税事業者(消費税の納税が免除されている事業者)もいます。
    消費税は、国に納めるべき預かり金であり、企業の利益や実質的な売上ではありません。
    もし税込の金額で比較してしまうと、消費税の金額分だけ、免税事業者の方が不利な評価を受けることになってしまいます。
    すべての建設業者を同じ土俵で公平に評価するため、消費税の影響を取り除いた「本体価格」である消費税抜きの完成工事高を用いる必要があるのです。

2.  経営状況分析(Y)との整合性:
    経審の評価項目の一つである経営状況分析(Y)は、原則として抜きの財務諸表に基づいて行われます。
    完成工事高(X1)の評価と、経営状況分析(Y)の評価の間に整合性を持たせるためにも、税抜きの金額が求められます。

専門家へのご相談をおすすめします!

消費税抜きの計算は、普段の会計処理と異なるため、特に初めて経審を受ける方にとっては難しく、計算間違いは評価に直結する大きな問題です。

経審では、完成工事高の計算だけでなく、申請に必要な添付書類や評価を上げるためのポイントなど、専門的な知識が数多く必要になります。

当事務所は、建設業経理士1級取得の建設業許可・経審を専門とする行政書士事務所です。適切な完成工事高の算出はもちろん、お客様の事業を総合的にサポートし、最適な評点でスムーズに経審を通過できるよう徹底サポートいたします。

「この計算で合っているか不安」「初めてで何から手をつけていいかわからない」という方は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。無料相談も承っております!

#経審 #建設業 #税抜き
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